同棲2年目になる彼氏とわたしのリスカ癖の話
こんばんは。夜になるとめっきりネガティヴの獲物になります。
そして見事に狩られてしまいます。まゆらです。
「どうしてわたしはこんなにもこの世が生き難いのだろうな〜」
なんて文豪みたいなこと考えたりして。
みんなみんな嫌なんだろうけど生きるために働いて、お金を稼いで、たまの休みに息抜きのショッピングをしたら、健康気遣って自炊とかしちゃう。
一般的な、Usealな、女のコの日常。
わたしは経験したことあったっけ…?
小学生からオタクやってたし、中学なんかぼっちな優等生で、高校じゃ漫研入ってオタク一色、大学は…まぁ、なんとかアメリカに1ヶ月行くためだけに頑張った。
一般的な、Usealな、女のコの日常。
どんなもんかね、それって言うのは。
きっとこんなに通院しないし、こんなに薬は飲まないし、腕も脚もみんな綺麗に脱毛していたりして、キズどころか毛1本ないんでしょう?
照り返しが厳しい夏の日差しに、日焼け止めを入念に塗りたくるその細腕は、日焼けなど微塵も脳裏にない彼の陽光で温まった腕へ絡みつく。
そんな夢物語、もう語れないよ。
わたしは、彼くんがリスカとアムカのこと、赦してくれていると思っていました。
でもやっぱり違うみたい。
「死なない代わりに切らせて!」
なんて、脅迫めいた方法で得た同意。
そんなもん、有効の印はどこにも押されていない。
お風呂あがり。
腕をあらわにすると彼くんは途端に不機嫌になる。
右腕のキズがショックなんでしょ?
治るどころか悪化してるから。
本当はもうやめてほしいんだよね。
わかってる。わかるよ。
だって汚いもん!
醜いもん!
でもさ、じゃあさ、切らずに済む方法を教えてよ。
ODなんてとっくにやってるよ。
他にどんな方法があるってんだよ!
自分の無価値を証明する方法が、他にどうあるってんだよ!
毎日毎日死にたいんだ。
たまたま行った店先で俯きがちに愛想笑いして、道端には帰り道ではしゃぐ小学生の集団、ぽつぽつと街頭が点いたら、異質物みたいな自販機に蟲が止まる。
真っ暗な家に帰ったところで君はまだいないじゃないか。
明かりを灯して、ひとりを耐える。
やりたいことなんてとうの昔に忘れたよ。
やっていいことなんて何にもないよ。
無価値な自分に無意味を問う。
わたしの寿命はいつですか?
わたしの余命はどのくらいですか?
あと何年で死ねますか?